糸井重里さんの「ほぼ日イトイ新聞」より

こんばんは。

毎日欠かさず読んでいる新聞が2誌あります。

「日経とほぼ日」  

そのなかで毎日書かれるエッセイの「今日のダーリン」

身につまされるエッセイで、だけど皆さんにも読んで欲しいと思いました。  
 

『 ・いろんなレストランに行ったときに、
 ついつい「この店のビジネスは成り立ってるのか」を、
 勝手に考えていることがあります。
 あんまり細かいことはわかりませんが、
 店の家賃や、働いている人の数、メニュー単価、
 そして一日にどれくらいのお客さんがくるのか、
 そんなことぼんやり考えたりします。

 いちばん興味深いのは、繁盛している店のことです。
 お客さんがたくさん集まっていて、活気のある店には、
 なにかしら特長があるものです。
 それに気づいて「なるほどなぁ」と感心するのは、
 ぼくにとって映画を観に行くようなたのしみです。
  
 逆に、にぎわっているように見えるけど、
 なんだか危なっかしい気がする店もあります。
 そういう店は、サービスだとか、働いている人だとかが、
 突然、ガラッと変わったりすることがあります。
 そういう店には、なにか「ん?」という感じがあります。
 どういったらいいかなぁ、いいにつけ悪しきにつけ、
 動きとか、献立とかに硬さがあるんですよね。
 しなやかさがないとか、馴れてない、
 という言い方のほうが当たってるかもしれない。
 ルールに人を当てはめたような感じがある。
 予算にメニューを当てはめたような感じがある。
 想定される客の好みに、内装を当てはめたような感じも。
 
 これって、ぼく以外の人も、
 無意識で感じてるんじゃないかと思うんですよ。
 なんとなくお客が感じているものって、
 あんがい、みんな同じなんじゃないかなぁ。

・ぼくの、夢の食堂があります。
 それは、「月払いの食堂」というものです。
 ひと月分の食事代が、家賃のように決まっていて、
 何度食べようが、それは変わらないんです。
 その日によって決まったものと、
 少々のリクエストを組み合わせて、それを食べる。
 東京にあったらいいだろうなぁと、思っているのです。
 (形式はちがうけど、「家庭」ってそういう店ですよね)

今日も「ほぼ日」に来てくれて、ありがとうございます。
「ほぼ日」も、いま、どたばたと夏休みの準備中です。』