PROFILE

藤野 賢治(Kenji Fujino)

私が常に心がけるのは、もっと食事を楽しむ気持ちに対して率直になれるような、安定した味を提供する事でさまざまな美食の遍歴を通過してきた人が、古巣に戻れたような落ち着きを感じる事が出来る店が理想で、元々食べる側としてフランス料理やレストランとの付き合いが始まった私ですので、今でも食べての視点を持ち続けたいと考え自己満足に溺れることなく、意見と支持を謙虚に受け入れたレストラン(料理)作りをするのが私のテーマです。

PROFILE

  • 1974年福岡大学法学部法律学科卒後 フランス料理の世界へ足を踏み入れる。
  • 1984年東京都渋谷区上原にてカストールを開店。
  • 2005年7月31日を以って上原の地を離れ、閉店。
  • 2005年9月1日より、中央区京橋2丁目にて移転新装開店。
  • 2015年1月15日に京橋店舗を閉店
  • 2015年3月27日に港区南青山6丁目にて、開店。2022年7月31日に同店閉店。
  • 2022年8月に中央区日本橋本町4丁目にて、新装開店。現在に至る。

藤野 嘉子(Yoshiko Fujino)

私の母方の実家は伊豆の修善寺にある旅館で、幼い頃遊びに行くと、板前さんが家族のために作ってくれる「奥の料理」を食べさせてくれました。おいしくて見栄えもキレイに作られたそのまかない料理は、私にとって特別なものでした。

我が家は至って普通のサラリーマン家庭。母は、シチューやコロッケといった当時で言えばハイカラなものが好きだった父のために、料理教室で習ってきては、一生懸命作ってくれたものです。決して豊かではない時代に私は「普通のものを普通に」食べさせてもらったと思っています。
家族が作ってくれる普通の料理と、祖母の家で食べる特別な料理。どちらも大切な味の記憶です。そういった記憶がベースとなって、進路を考える頃には「料理」を通して「社会につながった仕事がしたい」という気持ちが生まれたのだと思います。

還暦を過ぎて普通のものを普通に食べられる幸せをつくづく感じることがあります。家庭にはそれぞれの味付けがあり、地域によっても本当に様々。でも家族を思って作る気持ちは共通です。

たとえ「おいしかった」という反応が返ってこなくても、料理そのものを通して子どもや孫の体に力となって流れ、その思いが伝わっていけば、それはとても幸せなことだと思います。添加物なども排除するのではなく、受け入れて、上手に折り合いをつけるのも知恵というもの。そして、私たち人間は、自然の恵みをいただいて、生きていること。と、いうことを、もう一度、感謝して、考えてゆきたいと思います。

PROFILE

1957年生まれ 東京都出身。
学習院女子高等科卒業後、香川栄養専門学校製菓科入学。在学中から「キューピー3分クッキング」アシスタント、料理研究家助手を務める。 1985年フリーとなり雑誌、テレビ、講習会で料理の指導をする。
NHK「今日の料理」などテレビ出演をはじめ、オレンジページ等に料理指導。
著書「女の子の好きなお弁当」文化出版局/「魚のおかずに強くなる」オレンジページ/「楽ちんシニアご飯」講談社 等

藤野 貴子(Takako Fujino)

父はフレンチシェフ、母は料理研究家という料理人一家で育ちました。
小学生の頃から、そんな両親の傍ら、見よう見まねでおやつにお菓子作りを始め、小学校4年生のころにはお手伝いとして手作り菓子を「カストール」で販売することに。
一方で、製菓学校卒の母は、本格的なフランス菓子を作る父とは違った、家庭の素朴なおやつを食べさせてくれました。母のレシピは、私の永遠のおやつ。

大学卒業後、私のまわりにはいつも輝く食材と美味しい食べものに囲まれていました。お菓子作りは途中で味見はできないけど、完成を想像する楽しみがあるなと。
そこで父と一緒にカストールで働き、その後、本場のお菓子やパンが現地に根づいているのだろう、フランス人はどうのような生活しているのだろうと思いフランスに渡りました。
そこで出会ったホストマザー、パリでのシェフ、友人たちとフランス生活を楽しく過ごして帰国。

わたしのお菓子のルーツは2つあります。父のお菓子はお持たせ用、母のお菓子はおやつ用。
難しいお菓子はちょっとした工夫やコツを使って簡単になり、簡単なお菓子はいつもより素材や作り方を丁寧にすることでグッと魅力的になるのです。

みなさんが構えずに自分の好きなお菓子や食べてもらいたいお菓子をお家でサッと作ってもらえたら良いなと思っています。

PROFILE

1988年 東京生まれ 菓子研究家。大学卒業後、カストールにてデザートを担当。
2014年 フランスに渡る。パリ セーヌ川のふもと「Restaurantラペルーズ」という「スフレ」が有名なレストランにてパティシエールとしてデザートを担当。月に1回フランス各地を巡り地方菓子の味も学ぶ。

帰国後は、「本場のフランス菓子」と「家庭のおやつ」の2つのアプローチで簡単に丁寧に作るお菓子教室を主催する。
「藤野貴子のお菓子教室」毎月1種類、「簡単まじめおかし教室」毎月1種類、「藤野賢治フレンチ料理教室」デザート担当

著書 LEMON DESSERT レモンで作るおいしいデザート(2019年成美堂出版)、これがほんとのお菓子のきほん(2020年成美堂出版)、THEシンプル焼き菓子(2021年学研プラス)、THEフルーツストック(2022年学研プラス)、チェリーブック(2022年文化出版局)